2017年10月3日火曜日

【DNAはあてにはならない】

愛知県の三河地方で数店舗の薬局を経営するオーナーが「ったく、うちの息子はヤル気があるのかねぇ。どう思います?」と嘆き節で問い掛けてきたので「一生懸命やっていると思いますよ」と無難な回答で逃げた僕だった。しかし、腹の中では「あんたは薬や商売が好きで始めたけどね、当の息子が同じように好きとは限りませんよ。それに40年前にはスギ薬局どころかライバルなんてほとんどいなかったじゃん」とつぶやいていた。初代はそれが好きで始めたかもしれないが、経営のセンスうんぬんは別にして、二代目はそれが好きだとは限らない。ましてや三代目以降ともなると、その業界を取り巻く環境が初代の頃とは天と地ほど変わってしまっている。現に僕は200年近く続く佃煮屋を継ぐために弁護士をあきらめた優秀な若者を知っている。だったら、最初から東大の法学部なんかに入らなきゃよかったのに。そして、代が変わるごとに必ずといっていいほど商売の能力は薄まっていく。だって「好きで始めた人の能力」が最強に決まってるじゃん。だからこそ自分の子どもには、喜んで跡を継ぎたくなるような2つの御膳立てが必須となる。それは「すっげぇ儲かっている状態にしておくこと」と番頭や他の社員にはできない「その者にしかできない仕事を与えること」だ。いずれにしても初代のDNAは薄まるばかりだ。
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